障害者就労継続支援B型事業所のみなさん。職員さんと一緒に3、4名の方に作業していただいている。
「これはこうかな?」「これはどうしたらいい?」そんな会話も時折耳に入る。みなさん、とても一生懸命だ。
ノースブックセンターでは、そんな思いから子どもの未来を応援するための団体に寄付をしています。2006年から始めて2023年で17年目を迎える活動です。
2022年8月からはその寄付買取活動を「テトテ」とネーミングし1つの別事業として発足させました。
さて、この「寄付」ですが、わたしたちの売上から寄付金を作るのではありません。お客様が売ってくださった商品の買取額を寄付金に換えるのです。つまり、寄付をするのはお客様自身なのです。
わたしたちはそんな、現金を送る以外での支援方法として“古本でできるボランティア”を提案します。
普段、寄付を行いたいと考えている方も多いと思いますが、「どの団体を選んで良いのかわからない」、「送金するのが面倒」など疑問や手間を感じている方も多いと思います。
わたしたちが提供する寄付買取サービス「テトテ」では、複数の子どもたちのための団体と提携しています。みなさまは「ここを応援したい」と思う団体を選び、もう使わない本やCD、DVD、ゲームを箱に詰めて「テトテ」に送ってください。わたしたちがその買取金額相当をみなさまが選んだ団体にお渡しいたします。
もちろん買取した本やCD等は再販し、次の方へお渡しして再活用させて頂きます。
寄付買取以外にもできることはないか?
そこで2022年から始めたのが、古本を活用した障がい者を持つ方のための就労支援です。
「障がいのある方の就労を支援する」といっても、具体的にどうするか?
当初は工賃が低いとされる障害者就労継続支援B型事業所の課題解決に、当店が寄付金をお支払いすることでアプローチできないかと模索していました。
ですが、就労支援の現場の方にそのような提案したところ、頂いたお返事が「私たちに必要なのはお金ではなく仕事です」でした。
「もちろん、工賃が上がることは喜ばしいことだけれど、そもそもやる仕事がないと成り立たない」という事情がその背景にあることが分かったのです。
そこで、当店では彼らと協力して、まずは無理せずに働ける仕事を用意することにしました。
お客様から買い取った商品の一部の査定作業を、彼らに委託することにしたのです。
事業所の方から「本が好きで楽しく通ってくれている利用者さんもいる」という声を聞いて、やってよかったと実感しております。
当店もお仕事をしていただけて助かる。彼らもやりがいをもってお仕事に取り組める。
そんなWin-Winの関係を古本で作ることができたら。それが私たちの願いです。
障害者就労継続支援B型事業所のみなさん。職員さんと一緒に3、4名の方に作業していただいている。
「これはこうかな?」「これはどうしたらいい?」そんな会話も時折耳に入る。みなさん、とても一生懸命だ。
ところで、当店で販売する商品の中にも売れ残って捨てられてしまう本、当店では再販が難しい本が存在します。
でも、それは必ずしもその本に「価値がない」ということを意味しません。
営利企業として古本屋を営む以上、在庫過剰などの理由で当店では売るのが難しいというだけなのです。
そんな本を少しでも次の方に利用してもらいたい。
「次の必要とする人へ繋ぎます」をモットーとする当店では、できるだけ多くの古書が次の方の手へわたるような取組みを行っています。
※寄贈・譲渡は当店における在庫過剰品等に対して相手方よりご要望があったときにのみ対応しております。本やCD・DVDなどの買取金額を提携団体に寄付することを事業内容としておりますので、お送りいただいた商品を直接提携団体様へ寄贈することはいたしかねます。ご理解・ご協力をお願いいたします。
想いののった本を手から手へ。手に手をとって。
これらを継続するだけではなく、各団体とさらに密に連携することで拡充していきたいと考えております。
また、2022年から開始した「障がい者の就労支援」についても、ただ作業と場所を提供するのではなく、社会で生活していく上で必要な技術やスキルを学べる場となるよう、常によりよい環境を提供すべく努力していく所存です。
そのためには皆さまのご協力が不可欠です。
もし、ご自宅にもう読まない本、聴かないCD、観ないDVD、遊ばないゲームソフトなどがございましたら、私たちの「テトテ」のことを是非、思い出してください。
あなたのご不用品で誰かを笑顔にしませんか?