臨床医学一般

臨床医学とは

臨床とは、医学や看護学、歯学などにおいて「現場」あるいは「現場を重視する立場」のことを指します。したがって、臨床医学とは「現場の医学」という意味になります。臨床医学は、医学の基礎的な研究を行う基礎医学に対して、現場、診療での学問と言うこともできるでしょう。今まさに病気やケガ、障害などで苦しんでいる患者をいかにして（広義の）治療を行うべきかということを追及する学問です。

臨床医学には多くの分野が含まれます。内科学，外科学，産婦人科学，小児科学，精神医学，整形外科学，脳神経外科学，眼科学，皮膚科学，泌尿器科学，耳鼻咽喉科学，放射線医学などがあり、それぞれの分野に関してさらに下位の分野に分かれます。また「現場の医学」という特性上、複数の学問にまたいで研究されることもしばしばあります。

臨床医学は、机上での話を現場に生かすために、非常に重要な学問です。基礎医学を基としてそれを臨床に応用できるように発展させたものですから、常に患者と密接で一番近い場所にあると言ってよいと思います。

臨床医学の権威ですが、臨床医学自体がいろいろな学問を包括しての呼び方であるため、現代の権威はこの人、と言うのは少々難しいかもしれません。ですが、過去の偉人でなら「臨床医学の誕生」を記したミシェル・フーコーを挙げてもいいかもしれません。「臨床医学の誕生」は非常に難解であり、かつ現代医学とは乖離している部分も多いため理解しがたいかもしれませんが、それでもフーコーの遺した功績は大きいものかと思います。

臨床医学に関する本で人気があるものの例としては

・今日の治療薬2018 解説と便覧 単行本 – 2018/1/10 浦部 晶夫 (編集), 島田 和幸 (編集), 川合 眞一 (編集)

・当直医マニュアル2018 第21版 単行本（ソフトカバー） – 2017/12/28 井上 賀元 (編集)

・精神診療プラチナマニュアル 単行本 – 2018/3/29 松崎朝樹 (著)

・ポケット版 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版) 単行本 – 2018/3/23 筒井裕之 (監修), 日本循環器学会 (編集), 日本心不全学会 (編集)

などが挙げられます。