農学

■農学

農業、林業、畜産業、水産業などのいわゆる第一次産業の仕事を対象とする学問です。植物を栽培したり、家畜を育てたり、魚介類の収穫や養殖をするなどの手段により、大地や森林、海洋といった自然環境から良質の作物を収穫するための実践技術を研究する研究領域です。人間の長い歴史の中で、経験知として長年蓄積されてきた知識や技法を、科学的に体系化したジャンルですが、最近では、バイオテクノロジーの領域が大きく発展しています。たとえば、生物の細胞や分子を組み換えて、冷害や害虫に強い作物を開発したり、収穫量を増やしたりする技術のほか、植物や動物の身体や機能を応用して、医薬品・食品、洗剤や繊維など有用なものを創り出す研究も進んでいます。

メインとなるのが農作物や食肉、魚介類などの《食糧》を生産するための技術で、生産量や収穫量を増やすための農業や畜産の技術、漁獲の技法を扱います。

■海洋学

生物学や物理学、化学などの知識を活用して海の現象の仕組みを様々な面から理解する学問です。海水の運動、海水の物理・化学的性質、海洋に生息する生物、海洋と大気との相互作用、海底堆積物、海底地形および構造等を研究対象とします。地上を対象とする学問や宇宙を対象とする学問と対を成すものです。海は宇宙空間などと比べるとより身近に感じられますが、地上からは光も電波も届かないところが多いため、分かっていないことがたくさんあります。

◆著名な著者・書籍

・日本土壌協会（監修）　『図解でよくわかる 土・肥料のきほん』

「土づくり」と「肥料」は、生産量と品質確保のため、現在の農業生産・ビジネスに欠かせない存在となっています。その「土」と「肥料」自体にスポットをあてた本書は、土の構造から、よい土の条件、土づくりの方法や肥料の種類・使用法、安全性、流通などを豊富な写真や図解を用いながら様々な角度からわかりやすく解説しています。

・ポール・R. ピネ　『海洋学（第４版）』

「Invitation to Ocenography」の第４版を翻訳した本書は、海洋学の学習において必要な全ての知識を網羅している海洋学学習者向けの本格派テキストです。内容は平易であるにも関わらず、要点がコンパクトかつ分かりやすくまとめられており写真や図解も豊富で理解を手助けしてくれます。