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社会学

社会史・社会心理学・労働問題・人権問題・家族問題・事件犯罪・社会保障・平和運動・反原発・沖縄運動・社会学概論に関する書籍の買取を承ります。

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ひとりひとりの個人は見えるけど、何人集まっていても目には見えない「社会」。それでは「社会」が見えないからと言って個人個人がまったく勝手に振る舞っているのでしょうか。もしそうであれば、道を歩けば向かいから来る人とぶつかってしまうなど相手の行動が予想できずとてもストレスが多く無秩序な世界となってしまうでしょう。実際の世の中は、お互いに関わりを持ったり、影響を与えたりしながら生きています。社会学とは、そうした人と人の間にある関係がどのように動いているのか、その動態や規則を探ったり、人と人との関係から見て人びとの振る舞いにどのような意味があるのかを探ったりする学問です。つまり、見えない人と人の関係を見えるようにする学問分野である、社会学というツールを使うことで見えない人と人の関係が見えてくると言えます。
ということは、人びとが集まるところには社会が生まれ、それは社会学の対象となります。そこで社会学はとても広い領域に広がり、それぞれの名前を付けた多くの○○社会学という分野が生まれています。例えば、地域の視点から考える地域社会学、環境問題や環境との共生を考える環境社会学、家族問題や家族関係を研究する家族社会学、平和運動や反原発運動・沖縄運動などの社会運動を対象とする社会運動論などがあります。このほか、宗教社会学、スポーツ社会学、保健医療社会学、都市社会学、労働社会学などの分野にはそれぞれの学会があります。また住居など一見社会とは関係ないように見える物も人が作り人がそこに住むため、そこには社会的な要素があり社会学の対象とすることができます。
社会学の古典的な研究に、一見禁欲的に見えるプロテスタントが資本主義の発展を促進したことを明らかにしたマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』や自殺という個人的に見える事柄の理由を社会と個人の関係に求めたデュルケームの『自殺論』などがあります。このように社会学は、幅広い物事を対象としているため、理論的な追及をするだけではなく、人びとにアンケートをとったり、インタビューなど聞き取り調査をするなど社会調査を行うことになります。そうすることで無意識に行っていたことの意味が明らかになったり、当然と感じていたことが社会的に作られていることが分かったりします。それが社会学の面白さの1つです。

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