電気・通信

■電気工学

電気および磁気現象とその応用技術を研究する学問です。電磁気学や電気回路、電気システムの理論を学び、これらの応用について研究を進めます。電気エネルギーの発生や変換を研究して活用方法を考える領域（電力工学）や、超電導応用の領域、制御・計測についての領域もあります。石炭、石油に代わる新しいエネルギー資源として、自然エネルギー・再利用可能エネルギーについても研究し、これからの社会を支える学問でもあります。

■電子工学

電子の運動による現象やその応用について研究する学問です。エレクトロニクスとも言われます。電気工学の一部もしくは隣接分野として扱われます。スピーディーな情報伝達手段に活用することを目的として電気の性質を解明します。計測制御技術、電子回路、デジタル回路の知識と技術を基礎とし、半導体による電子回路技術や電子デバイスシステムなどの応用研究をおこないます。ハイテク産業への応用研究には、情報通信技術、光デバイス、ロボット開発などがあり、現代社会に欠かせない技術開発を担っている学問といえます。

■通信工学

音声・文字・画像などの情報を電気信号に変換して伝送する手段について研究する学問です。

通信技術は、コンピュータ内の技術とネットワーク技術に分けられます。例えば、コンピュータ内では、通信に関連するソフトウェアとハードウェアの技術が挙げられます。ネットワーク上で用いる技術では、情報の圧縮技術や暗号化技術、光通信をはじめとする光ファイバー技術、インターネットを用いたネットワーク技術、LANによる有線・無線の通信技術などがあります。その他、次世代の通信技術開発や宇宙通信技術などの研究も行ないます。

◆著名な著者・書籍

・福田 京平（ふくだ きょうへい）　『電気が一番わかる (しくみ図解)』

電気についての概説書です。電気の基礎から応用まで幅広く述べられています。数式を使わないで電気を理解することができます。また家電製品の仕組みを通して電気を学ぶことができます。

・藤井 信生（ふじい のぶお）　『なっとくする電子回路 (なっとくシリーズ)』

エレクトロニクスの基本の基本を平易に解説します。TV、ラジオ、オーディオなどは電子回路を巧みに利用した文明の利器です。その原理から計算までを、誰にも納得のゆく形で紹介するユニークな入門書です。