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軍事・外交・国際関係
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軍事/外交/国際学
*「外交学」という独立した学問は存在せず、一般的には国際関係論に含まれます。
【軍事学】
軍事学は、軍事や国防に関する学問であり、戦争状態に対して軍事的な安全保障を実現するための軍事力準備・活用を主要なテーマとします。軍事哲学と軍事科学に分類され、前者は、戦争の本質や道義上の意義について着目した戦争論や倫理学の観点からの研究が一般的です。また後者の軍事科学は、さらに自然科学軍事学(兵器学、軍事土木学、運用解析など)と社会科学軍事学に分けられます。社会科学軍事学は、国防論、軍備管理・軍縮論、戦術学など多岐にわたりますが、その中でも軍事学の中核といえるのが軍事史、特に戦史です。軍事史学は、戦略、戦術、兵站などの要素や、指揮官の技能や決断、兵器や軍事制度に着目する点に独自性があり、このため他の歴史学全般からは区別して扱われます。なお今日の自然科学軍事学には科学的方法が積極的に取り入れられ、数学的モデルや統計調査に基づいた研究も行われています。
書籍としては、『戦争論』(クラウゼヴィッツ)、『孫子』(孫武)、『海上権力史論』(A.T.マハン)、『国際紛争 理論と歴史』(J.ナイ)等が知られています。
【国際学】
国際学は、国家間の対立を制御し戦争を回避するため、国家間のあり方を分析対象にする学問です。また現代の国際社会に山積する、人口増大と食糧危機、自然災害、貧困や政治危機といった問題を解決するため、各国家の性質や民族の特色などの理解を追究する学問でもあります。
国際学の研究領域としては、まず国際関係に関する社会科学を扱う「国際関係論」が挙げられます。国際関係は、主権国家以外にもNGO、国際連合・IMF・WTO、EU等、様々な主体が相まって複合的、重層的に構成されていますが、これらの動向を、外交や法律、政治学や経済学なども含めた多様な切り口から研究し、共存の方法を検討する学問です。その他、「国際文化論」を軸にする分野は、衣食住、思想や宗教、生活様式など文化的側面に着目して、国や地域の特徴を研究し、異文化の相互理解や多文化共生の手法を模索するものです。また、地球温暖化や野生動物種の絶滅など、特定の国や地域だけでは解決が難しい問題について研究する「地球環境論」も注目を浴びています。
名高い書籍として、『危機の二十年 理想と現実』(E.H.カー)、『国際政治 権力と平和』(H.J.モーゲンソー)、『外交』(H.J.ニコルソン)、『権力と平和の模索』(H.ヒンズリー)、『国際政治』(高坂正堯)、『国際政治を見る眼』(武者小路公秀)などが挙げられます。