2025/03/14
建築・看護関連書籍の買取【83点 6,846円】
本日は建築・看護関連のテキストを中心に買い取りさせていただきました。中でも筆者の目に留まった本を2冊ほど紹介します。
イラストが素敵な建築施工の参考書
『ゼロからはじめる 建築の「施工」入門』 原口秀昭 彰国社 ISBN978-4-395-01040-0
設計事務所やゼネコンで作られた図面を基に、建設現場で実際に建物を建てていくのが施工のお仕事。
そんな施工にかかわる、もしくは将来仕事に就く学生や初学者を対象に書かれたのが本書です。
原口先生はブログも執筆されており、建築・不動産に関する記事を数多く連載されています。こちらから見られますので、ご興味のある方はぜひ御覧ください!
この本は上記のブログを基に書籍化したものですが、内容は「施工で最も重要と思われる構造駆体を中心に構成」(p.03)したとのことです。ちょうど建築物の基礎や、骨組みにかかわる部分ですね。確かにとても大切そうです。
さて、筆者がこの本を開いて最初に目に入ったのが、本文に添えられた可愛らしいイラストたち!実は著者の原口先生自身によるものだそうで、少し難しい内容でも感覚的に掴むことができました。施工を勉強する方だけでなく、スキマ時間の読み物としても優れた一冊といえそうです。
さらに筆者が面白いと感じたのは、本文が1ページずつQ&Aの形式で書かれていること。各ページに施工を学ぶのに必要な知識がぎゅっと詰まっているだけでなく、建築士の試験に向けた解説も含まれています。
これだけボリュームがあると読み進めるのに大変時間がかかりそうですが、実はこの本、1ページを3分で読み切ることができるのです!長時間集中することが苦手な人も安心ですね。
ちなみに今回の買取においてはシリーズである「ゼロから始める建築の『設備』入門」も買取させていただきました。この度はありがとうございます!
実務で使えるスケッチの教科書
『初学者の建築講座 建築家が使うスケッチ手法 ―自己表現・実現のためのスケッチ戦略―』 川北 英 著 市ヶ谷出版社 ISBN978-4-87071-340-6
建築学科は理工学部に所属していることが多いのもあって理系の印象が強い分野ですが、実務においては打ち合わせや創作の段階で、しばしば鉛筆で建築物の絵を描いてみせることがあります。これがスケッチです。
ところがスケッチは理系が多くを占める建築の初学者には馴染みの薄いものです。本書はそんな学生を対象に長年教鞭をとられていた川北英先生によってまとめられた、建築スケッチの体系的な教科書です。
そもそも建築の分野でスケッチはなんのために用いるのか。本書(p.02)
からの引用によれば、
・自己のアイデアや構想を見える化して深度を深める道具
・自己のアイデアや構想を他人に理解してもらうための道具
・他人のアイデアを見える化するための道具
とのことです。「道具」という言葉がキーワードになりそうですが、「スケッチは才能ではなく技術」(p.06)とあるように、テクニックを身につけて使いこなしていこう、というのが本書の立場です。
建築スケッチには大きく2種類あり、それが「素描」と「細密画」です。前者は建築物のイメージを伝えるために、後者は細部のディテールを表現するためにそれぞれ用いるもので、実務でもそれぞれケースバイケースで使い分けているそうです。
本書ではそれぞれChapterを分けて、各項目を一歩ずつ丁寧に学ぶことができるようになっています。Chapterはガイダンスを含めると全部で15章。各章末にはそれぞれ演習課題が設けられており、定着したか確かめることができます。著者もあとがきにて「授業をほぼそのまままとめたもの」と書いているように、まるで授業をなぞるかのように学ぶことができるわけです。
唯一異なるのは、苦手に感じたChapterを何回でも復習できるということ。まさに書籍の得意とするところです!
独学の方はもちろん、現役の学生にも授業の補助として大変参考になる一冊であると感じました。絵を描くことが苦手な筆者でも、これなら上達できそうです。
今回も素敵な書籍たちを送っていただきありがとうございました!
今回の高額商品一覧
最後に毎度おなじみ、高価で買取させていただいた本の一覧をどうぞ。
上記の買取額は当時の例であり、時期によって変動することをご了承ください。
建築や看護などの専門書はいつ、どこに売るかが大切です。専門書のジャンルによっては、時期を逃すと一気に買取価格が下がってしまうことさえあります!
こちらにて当店で買い取りできるものと、買い取りできないものをまとめています。ぜひあなたの専門分野を探してみてくださいね!
なお、現在ノースブックセンターでは理工書の買取に力を入れています。
手持ちの本を売ろうかお考えの方は、ぜひお早めにご相談ください!
スタッフNN