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スタッフブログ 買取日記

2024/03/15

看護・医学書の買取 【139冊 9,727円】

今回は看護を中心とした医療関連の書籍を買取いたしました。以下に特に良い買取額となったものを紹介いたします。

『ジェンダーと生政治 (戦後日本を読みかえる)』
『農と食の新しい倫理』
『白衣のポケットの中―医師のプロフェッショナリズムを考える』
『看護師の倫理調整力 第2版 専門看護師の実践に学ぶ』
『美徳なき時代』
『病院の世紀の理論』
『医療・合理性・経験 :バイロン・グッドの医療人類学講義』

などなど。

上記はお送りいただいた本の一部ですが、全体的に医学そのものというよりは医療倫理学や、それに関連する社会学に近い内容の書籍が多い印象でした。

また、上記は1冊あたり300円以上の買取額となったもののリストで、下にいくほど値段が高くなっております。

一番下のこちら

『医療・合理性・経験 :バイロン・グッドの医療人類学講義』バイロン・J. グッド 著, 江口 重幸 ほか 訳,2001,誠信書房

は840円で買い取らせていただきました。

サブタイトルにある「医療人類学」というワード、ご存知でしょうか?

私にはあまり耳馴染みのない言葉だったのですが、これは健康と病気の発生に影響を与える要因を生理医学的なもののみに見出すのではなく、社会文化的要因にも射程を広げて考察する学問分野を指します。

医療・病いを社会的・文化的・美学的文脈から描き出すという試みは、本書が1990年に行われた記念講演をもとに編集されていることを思えば決して新しいものではないのですが、一般的な認知度は今ひとつかと思います。

ご存知のように日本は超高齢化社会です。老いてもなお健康状態を維持することができるのが理想ですが、もちろん、そう上手くはいきません。言い換えれば、超高齢化社会は多くの人が病と共存する世の中であると言えるでしょう。その中で「病」をどう捉えるのかは、その社会そのものがどう映るかにも直結します。こちらの分野の認知と発展に注目したいですね。

発行から5年位内が買取対象です

さて、上記の書籍はあまり類書のない分野の書籍とあって、比較的古いものですが良い査定額がつきました。

しかしながら、医学・看護学関連書籍はその技術が発展するスピードも早く、発行年が古いとなかなかお値段が付かないことも多くあります。

当店では、看護分野の書籍は原則発行から5年以内、その他医学関連書籍も10年以内のもののみを買取対象とさせていただいております。

【当店における「買取できるもの・買取できないもの」の一覧はこちら。】

最近ですと、特に2020年から続いた新型コロナウィルス感染症を踏まえた症例集や現場の対応マニュアルなども多く出版されており、以前の書籍の改訂版が出されているケースも多くあります。

具体例を出しますと、今回の買取品のこちら

『看護師の倫理調整力 第2版 専門看護師の実践に学ぶ』鶴若麻理/長瀬雅子 編,2022,日本看護協会出版会

なども2018年の初版に、新型コロナ対応や新しく 看護専門領域として認定された看護事例も盛り込んだ改訂第2版となっています。

 

今回は医療・看護関連でしたが、この分野に限らず、例えば法律関連書籍でも実務系の書籍は情報の新しさがモノをいいいます。

そういった書籍は是非、古くなってしまう前に当店にお売りください。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

スタッフN

※写真はお送りいただいたもののうちのほんの一部です。また、買取額は市場の需要と供給のバランスにより変動します本文中の金額についてはあくまで記事作成時のものとお考えください。

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