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スタッフブログ 買取日記

2023/06/15

法学書の買取 【約450点 39,677円】

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前回と同じく、法学の専門書を買取いたしました。以下に特に良い査定額の付いたものを紹介いたします。

「伊藤博文公修正憲法稿本 秘書類纂刊行会 昭和12年」
「争点整理の手法と実践」
「逐条 不動産登記令」
「民事裁判における経験則 続―その実証的研究」
「没収保全及び追徴保全に関する実務上の諸問題」
「法律学講座双書 債権各論〈2〉不法行為」
「実践フォーラム 破産実務―手続選択から申立て・管財まで」
「新債権総論1(法律学の森)」
「日本のローファームの誕生と発展―わが国経済の復興・成長を支えたビジネス弁護士たちの証言」
「新債権総論2 (法律学の森)」
「司法大観 平成28年版 法曹会」
「司法大観 令和3年版 法曹会」

などなど。

またこちらも前回と同じくダンボールに15箱分という大量の本をお送りいただきました!誠にありがとうございます。

前回は法学書の中でも刑法関連のものが多く、今回は債権など民法に絡むものが多い印象でした。

上のリストは最終的に買取額が1点500円以上となった書籍を抜き出したものですが、見事に前回の高額商品と1冊も被っておりません。その更に前の法学書買取事例の高額商品もそれぞれ重複がなく(その時は会社の経営や取引に関わる法律の本が多かったです。)、世の中にはかくも多くの法学書が出回っているのか!と想像するだけでも目が回りそうです。

また、それだけ我々の社会は法律というルールとそのスペシャリストたちによって支えられているのだなぁ、と眼の前に積まれた本の山を見てしみじみと感じてしまったのでした。多謝。

信山社出版株式会社の回し者ではありませんが・・・

さて、今回も簡単にですが高額商品となったものの書影を。

「新債権総論1」および「新債権総論2」です。(共に2017年、信山社)

こちらは信山社から発行されている「法律学の森」というシリーズからの2冊です。同社のHPでシリーズ名検索したところ、2023年6月現在40冊が発行されている様子。

今回ご紹介した2冊は京都大学大学院法学研究科教授の潮見佳男氏が著者です。

本書は2017年に公布された債権法改正に自ら参画した潮見氏が示した債権法の体系解説書となっています。こちらには法改正前に旧版(「債権総論I(第2版)」、「債権総論II(第3版)」)が発行されておりまして、今回の新版ではこれら旧版の内容を全面的に見直し、

 旧法のもとでの理論との関連づけを意識しつつ、新法のもとでの解釈論を掘り下げ、提示したもの (「新債権総論1」はしがき より)

となっているようです。

法学に限らず、「全面的に見直し」というフレーズが新版の「はしがき」や「まえがき」にさらっと書かれているのを目にしますが、それだけでもとんでもない仕事量ですよね。

今回の「新債権総論」も2冊あわせて1,800ページ近くある大著です。

その執筆活動をこなしながら、学生に学問を授け、法制審議会に参加し…と、どういう時間の流れで暮らしているのか心配にすらなります。

しかし、新法も踏まえた上で旧法から続く法体系も説明してくれている本(しかも、ゴリゴリの研究社や実務者向けの専門書)は貴重に違いなく、彼ら(ひいては一般人である私達)の利益に供したいという著者のパッションが滲み出ているのを感じました。

 

ちなみに、「法律学の森」シリーズの他の本も現在だと良い価格でお買取りできるかと思います。法改正などを受け新版が発売されるとお値段が下がってしまう可能性が高いので、もう読まれないのであればお早めにお売りいただくことをオススメいたします。

Amazonや日本の古本屋で再販予定です

そんなアツい今回のお買取の本たち、Amazonや日本の古本屋にて近日再販させていただきますので、気になった方は是非お買い求めください。

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

スタッフN

※写真はお送りいただいたもののうちのほんの一部です。また、査定額は市場の相場によって変動します。本文中の金額についてはあくまで記事作成時のものとお考えください。

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