2023/06/05
社会学・思想・心理学等の専門書籍買取 【151冊 15,464円】
今回は言語人類学や文化人類学などの社会学、哲学などの思想、教育学など含む心理学などの人文科学関連の専門書籍を買取いたしました。以下に特に良い査定額をお付けできたものを紹介いたします。
「黒人差別と国民国家―アメリカ・南アフリカ・ブラジル (南山大学学術叢書)」
「文化の読み方/書き方」
「完訳 キーワード辞典」
「概念モデルをつくる (臨床家のための臨床研究デザイン塾テキスト) (シリーズ・臨床家のための臨床研究デザイン塾テキスト)」
「アクションリサーチ―実践する人間科学」
「文化的―歴史的精神発達の理論」
「プロセス指向心理学」
「文化人類学文献事典」
「プロセス指向心理学入門―身体・心・世界をつなぐ実践的心理学」
「文化の窮状―二十世紀の民族誌、文学、芸術 (叢書・文化研究)」
「応用言語学事典」
「岩波 哲学・思想事典」
などなど。
上のリストですが、今回は下にいくほど査定額が高くなっております。
ジェイムズ・クリフォードの本が高め
事典・辞典を除く単行本で1番高かったのはアメリカのカリフォルニア大学サンタ・クルーズ校で教授を務めるジェイムズ・クリフォードの著した「文化の窮状―二十世紀の民族誌、文学、芸術 (叢書・文化研究)」で、査定額735円でした。
! 表紙のパンチが凄まじいですね。
原著は「The Predicament of Culture: Twentieth-Century Ethnography, Literature, and Art」(1988)で、上記の日本語訳は2003年に出版されています。
…クリフォード教授の在籍する学科名がまた気になるのですが、History of Consciousness というのです。サイトによっては「知覚歴史学科」と訳されているのですが、あまり耳慣れない言葉な気がします。
直訳すると「意識の歴史」。
「歴史認識」と訳しても良いのかも知れないのですが、それだと「Historical consciousness」になるような…。
まだ日本には浸透していない用語なのかも知れません。(無知者なのもので、「そんなことない!」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが大目に見てください。)
ただ、1つ言えることは、ジェイムズ・クリフォード氏の研究対象はただ単に歴史・文化にとどまるものではなく、社会学・思想・哲学などの様々な分野にまたがっているということです。そのため、彼の著作には様々な知のエッセンスが盛り込まれており、「人間の営み」を俯瞰的に捉えたい人文学知の探求者には、グッとくるものがあるのではないでしょうか。
そのような影響もあってか、彼の他の著作の邦訳(「文化を書く (文化人類学叢書)」(1996)」、「リターンズ――二十一世紀に先住民になること(2020)」など)も年代に関係なく、比較的高額査定となる傾向があります(2023年6月現在)。
こちらも次に読みたい方が待っていますので、もう読まないよ!という方は是非、当店をご利用ご検討ください。
専門事典・辞典の買取歓迎
リスト1番下の「岩波 哲学・思想事典」は先月も取り上げましたが、やはり良いお値段が付きました。
ただ、今回は書き込みと付箋の貼付が多数あったため、若干お値段を下げさせていただきました。申し訳ございません。
よくお客様から「書き込みや汚れ、ドッグイヤーがあっても買い取ってもらえた!ありがとう!」とのお声をいただきます。こちらこそ、ありがとうございます!
ご指摘のように、当店では多少の書き込みや汚れ等がある本でも買取をさせていただいております。その他、「ノースブックセンターは他のお店とここが違う!」と当店が自負している特徴をまとめておりますので、今後本やCDなどのご売却を検討される方は
こちら↓
をご参照ください。
一方、「当店でもお引き受けが厳しいです・・・」という状態についてもまとめてございますので、
こちら↓
もあわせてご覧いただけますと幸いです。
また、専門事典・辞典としてリスト内にある「応用言語学事典」(2003年、研究社)
も1冊945円と良い査定額が付いています。
「岩波~ 」は今回もご紹介した1998年版が最新版となっているので、そろそろ新版が出てもおかしくないですよね。新版が出ると旧版の中古価格はぐぐっと下がってしまう=すなわち査定・買取額も下がってしまいがちです。ご不要品をお持ちの方は是非、その前に当店にお譲りください!
今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!
スタッフN
※写真は一部です。また、査定額や買取額はその時々により変動します。上記値段はあくまで執筆当時のものとなります※