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スタッフブログ 買取日記

2023/05/23

歴史を中心とした全集等の専門書籍の買取 【約500冊 44,159円】

今回は歴史に関する専門書を中心とした買取となりました。以下に特に良い査定額を付けられたものを紹介いたします。

「孫子 (戦略論大系)」
「岩波講座 「帝国」日本の学知〈第6巻〉地域研究としてのアジア」
「イエズス会の世界戦略 (講談社選書メチエ)」
「戦略論大系〈3〉モルトケ」
「哲学の歴史 第5巻(17世紀) デカルト革命」
「現代の考察 ただ独りで生きる」
「定本上杉謙信」
「全15巻セット 海軍 誠文図書 日本海軍資料 昭和56年日露戦争 太平洋戦争」
「全18巻セット 現代日本キリスト教文学全集 教文館 月報付」
「不揃い14冊 日野開三郎東洋史学論集 1-7.9-12.14-16巻 三一書房」
「不揃い4冊 愛宕松男東洋史学論集 2-5巻 三一書房 1987-1990年発行 初版」
「全14巻セット 城山三郎全集 新潮社 1980-1981年」

などなど。

今回もダンボール箱にして20箱分という大型の買取でした。たくさん送っていただき、ありがとうございます!

今回の買取の特徴としては、全集が多かったことが挙げられます。上記の中で1冊あたりの値段としても、1セットの値段としても最も高い査定額となったのは下から2番目の「不揃い4冊 愛宕松男東洋史学論集 2-5巻 三一書房 1987-1990年発行 初版」でした。

愛宕。

私、ずっとこのお名前を「あたご」と読んでいたのですが、「おたぎ」なのですね。お恥ずかしい・・・。東洋文庫から出版されているマルコ・ポーロの「東方見聞録」の翻訳で有名な京都大学名誉教授の「おたぎ・まつお」先生です。・・・はい、覚えました!

話を元に戻しますと、愛宕先生のご専門は中国征服王朝史(漢民族以外によって樹立した王権の総称)で、他に「モンゴルと大明帝国」 (講談社学術文庫)や「アジアの征服王朝」(河出文庫)、「契丹古代史の研究」(東洋史研究会)などの著作があります。他にも中国陶磁器にも造詣が深かったようで、「景徳鎮陶録」(東洋文庫)などの本もご執筆されています。

件の「愛宕松男東洋史学論集」は本来は全5巻だったのですが、今回は1巻のみ欠けていました。

発行年が古いことを考えれば、状態は非常に良かったと言って良いと思います。

そのため、買取価格も4冊で4,200円を付けさせていただきました。これが全5巻揃いであればプラスアルファの価値が付いたと思われます。

※今回は不揃い品も貴重なお品が多くお値段をお付けできましたが、場合によっては不揃いではお値段が付かないこともあります。「それってどんな場合?」と疑問に思われた方は、個別にお調べしますので、お気軽にメールにてお尋ねくださいませ。

 

当店では「買取の難しい全集一覧」を公開しており、そこに比較的たくさんの例を挙げさせていただいていることから、「ノースブックセンターは全集の買取には消極的なのではないか…」というイメージがあるかも知れませんが、そんなことはありません

買取が難しい全集は発行部数・市場流通数が多く、そのためお売りいただける機会が多く、すでに在庫を抱えてしまっているという事情があります。そうなると、どうしても買取価格を下げざるを得ないため、予め買取をお断りしている次第です。

逆に言えば、流通数の少ないマニアック・希少な全集は高額にて買取させていただきますので、ご自宅に読まない全集がある方は是非、私達にお譲りください!次にあなたの本を待っている人がいるかも知れません!

 

今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!

スタッフN

   

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