2023/02/17
数学、語学、文学、歴史等の書籍買取【136冊 22,594円】Newton 大図鑑シリーズ 化学大図鑑 (Newton大図鑑シリーズ)」
今回は数学、語学、文学、歴史などの分野の書籍の買取をさせていただきました。その中から特に良い査定額をお付けできたものを以下に紹介いたします。
「Newton 大図鑑シリーズ 化学大図鑑 (Newton大図鑑シリーズ)」
「StanとRでベイズ統計モデリング (Wonderful R)」
「圏論の基礎」
「線型代数学(新装版) (数学選書)」
「物理のためのベクトルとテンソル」
「カント 純粋理性批判 シリーズ世界の思想 (角川選書)」
「英語語法レファレンス」
などなど。
今回は、出版年代が新しく、需要も高く、状態の良い書籍が多数のため高価査定となりました。内容について少し触れてみたいと思います。
「圏論の基礎」についてですが、「圏論」って聞いたことがありますか?「圏論」という言葉は初めて見かけました。調べてみると、「圏論とは数学的構造とその間の関係を抽象的に扱う数学理論の一つである。」とあります。これだけではわかりにくいので、ちょっと調べてみましたが、、、本格的に取り組まなければ、理解するのは難しいようです。気を取り直してこちらの書籍の情報について記述しますと、、、この書籍は、圏論の創始者の一人である、ソーンダース・マックレーン氏によって書かれています。近年では、数理物理、コンピューター科学などの分野でもその応用が目覚ましい成果を上げているそうです。圏論の古典的な文献ではありますが、優れた入門書であるといえそうです。たびたび書いていることのような気もしますが、発行年の古い書籍でも、入門書や教科書的なものは、古典的名著として価値が下がりにくいといえそうですね。(この辺もう少し表現を変えたいのですが、なにかあれば直しちゃってください)
今回ご紹介する書籍はこちら
「Newton 大図鑑シリーズ 化学大図鑑 (Newton大図鑑シリーズ)」2020年ニュートンプレス
です。
専門書を数多く取り扱う当社ですが、子供向けの書籍のご紹介もしてみたい。と思いこちらに決定いたしました。
図鑑と事典の違い
突然ですが、図鑑と事典の違いをご存じでしょうか?そのくらい知っているよ!という声も聞こえてきそうですが、はっきりとした定義、といわれると自信がないので、ネットで調べてみたところ、
図鑑とは・・・ある分野、特に基本的には生物、岩石、鉱物といった自然物、発展的には乗り物などの人造物の科学的に正確な図を並べて、それと対にした解説文書を付す、総覧的な博物学書籍である。
事典とは・・・物や事柄を表す語を集めて一定の順序に並べて説明した書物を主に言う。
とありました。
なるほどなるほど。
図鑑とは図と文字、事典とは文字がメインといった感じでしょうか。大体皆様の想像通りだったのではないかと思います。
なぜこの違いを載せてみたかといいますと、この大図鑑は、図鑑と事典と混ぜたような、流石ニュートンと言いたくなる書籍だからです。図鑑よりは深い内容が書いてあり、事典よりは図や写真などが多いといった感じです。ところで皆様、図鑑といえばどんな印象でしょうか?早いお子さんでは、1歳2歳くらいから親しんでいるお子様ももいらっしゃるのではないでしょうか?小学校になると、学校の宿題など、図鑑に触れる機会も多いかと思います。図鑑の良さとして、視覚的に理解ができ、物事への理解が深まり、更なる興味につながるといったことがあげられると思います。小学校低学年くらいでは、調べものといえば、まず図鑑でもと思われる方は多いのではないでしょうか?しかしながら、高学年になってくるとどうでしょう?調べもののため図鑑を開いたところで、知りたいことが詳しくは載ってない、という体験をされた方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。子供の宿題のお手伝い、ということで、とりあえず図鑑を見てみようと開いてみますが、知りたい情報は得られず、結局はググってしまうことのほうが多かった印象を持ちます。ましてや中学生になると図鑑なんて…。しかしながら中学生、高校生とは言え、視覚的理解、イメージ力は大切ですよね。そこで今回ご紹介する化学大図鑑の出番です。
本書について
かの有名なNewton社が総力をあげて制作した、大図鑑シリーズの化学版となります。ちなみに大図鑑シリーズには物理、数学、太陽系、宇宙、AI、鉱物などが出版されています。
本書は、「化学の世界がゼロからわかる!世界一美しくて楽しい化学図鑑」(本書裏表紙)とうたわれています。繰り返しますが、世界一美しくて楽しいそうです。ちょっと見てみたくなりましたか?
そして、「化学は、原子と分子の研究を通じて物質の性質や反応を明らかにする学問です。あらゆる物質や現象は化学の研究対象であり、世の中はその成果であふれています。」とあります。そのように書かれてある通り、原子、電子、陽子、中性子に始まり、化学結合、イオン、化学を利用したテクノロジー、有機と無理なく写真、図、グラフなど織り交ぜながら説明されています。一部を写真とともに紹介していきたいと思います。
本書の構成
目次部分です。なんとなく流れを感じ取っていただけたでしょうか?
心に残ったページ
たたかれると薄く伸びる金。金箔、かなり薄いですよね。0.0001ミリメートルまで薄くなるそうです。力が加わっても砕けずに伸びる性質(延性)、金のように薄くなる性質(展性)これも自由電子のおかげですね。久しぶりに見て、妙に納得した1ページです。
「過冷却」の説明ページ。近年冷凍技術により様々な恩恵を受けていますが、家庭用冷蔵庫の急速冷凍機能には、「過冷却」が使われているなんて考えたことがありますか?この過冷却の仕組みがわかりやすく描かれています。
水の状態図(右ページ)B.数百℃の熱い氷。圧力と温度によっては、400℃でも氷のことがあるのですね。「臨界温度」、普段考えたこともありませんが、改めて読むと不思議ですね。地球上の現象がすべてではないことが再確認できました。
一読してみた感想
小学校高学年では少し難しいかもしれませんが、中学生・高校生くらいの学生さんの化学の助けになる図鑑といえそうです。身近なテクノロジーについても書かれているので、将来やりたいことが見つかるかも?と思わせるような1冊でした。ちなみに私は、センター入試で化学を専攻し、化学は好きな分野だったので、良い復習になったなあといった感じでしたが、改めて様々な発見があり、化学がより生活に密着していることの再発見となりました。
前述のとおりNewtonの大図鑑シリーズには、他にも物理、数学など様々な分野がありますので、子供に限らず、大人の方でも楽しめる書籍が見つかると思います。ご興味のある方は、お手にとってはいかがでしょうか?
今回も良書を多数お譲りいただきありがとうございました。
スタッフT