2021/04/16
第2回 ノースブックセンターが買取できる本とは~ジャンル編~
買取日記ジャンル
初回となった前回では、「ノースブックセンターの考え方編」をお送りいたしました。今回からはより具体的に、当社ではどのような商品の買取が出来るのかを書かせていただきます。また、当社では買取が難しい商品であっても、他社では買取が可能であるケースもございますので、各項目ごとに比較しながら解説させていただきたいと思います。
第2回となる今回は、「買取できる本とは~ジャンル編~」と題して、どういった種類の本やディスク類の買取がOKなのか、NGなのかをご紹介します。
下表において、比較項目を縦軸に、当社と比較されることが多い主な4社を横軸に並べ、比較してみました。
【買取できるもの・ノースブックセンターの強み】
● ISBNの無いもの、バーコードの無いものOK
上表をご覧になるとお分かりのように、ネット買取・販売を行っている古書店の多くが、ISBNと呼ばれる10桁、もしくは13桁の番号や、バーコードが無いと買取が出来ない旨公式サイトに明記していますが、当社ではバーコードやISBNの無いものでも買取をしております。
基本的に発売から40年以上経っている書籍にISBNは振られていないのですが、そのようないわゆる「古書」の中にも、「古典的名著」や、「◯◯分野のバイブル」等と呼ばれるものがあり、そういったものは未だ需要が見込めるためです。当社が専門書買取を強みとしている理由もここに関係します。表最下段の「非売品」にも基本的にバーコードがついていないと思いますが、当社ではそういった商品に対する需要も見込んで査定させていただきます。
ただし、ISBNが無い本の全てを買い取れるわけではございません。ISBNが無い場合に、即座に対応不可の判断をするわけではないという意味であり、あくまで当社の買取基準は、「再販できるかどうか」です。
そういう意味では医学書や法律書、教科書として使われていた書籍、事典、辞書など、情報が古くなってしまうと欲しい方が減る本は、ISBNがあったとしても買取できない場合が多くなります。
逆に、刀剣、武道、仙人、鍼灸、東洋医学、〇〇の研究、占い、数学、物理、刺繍、書道、オカルトなどのジャンルは、ISBN表示のない古い本であっても、買取が可能である場合が多くなっております。
● 洋書OK
また、専門書籍には洋書もたくさん存在しますので、洋書の買取も歓迎です。ただし、英語以外で書かれたものについては、需要と供給のバランスから採算を取ることが難しいため、現在は買取をお断りさせていただいております。
● 雑誌(発行から5年以内のものOK【例外あり】)
当社では発行から5年以内のものであれば買取いたしますが、中には在庫過多を理由に買取をお断りしているものもございます。
具体的には、
- ナショナル・ジオグラフィック
- 航空技術
- 日経アーキテクチュア
です。
また、医学・歯科雑誌、週刊誌、漫画雑誌、ファッション誌、学会誌や協会誌については、発行から5年以内か否かに関わらず買取できません。申し訳ございません。
なお、洋雑誌についても全て買取対象外となります。こちらは他社も同様のようですね。
逆に、
- 新建築住宅特集
- a&u [建築と都市]
- トランジスタ技術
- インターフェース
などの専門雑誌、明星、平凡など古いアイドル雑誌については5年以上前のものでも買取できる場合がございます。
各雑誌についての買取可能な発行年代、および買い取りできないものの具体例の一部はこちらのページでご案内しておりますので、よろしければご参照ください。
曖昧で申し訳ありませんが、気になるものがあればお気軽にご相談ください。
● CD・DVD・ゲーム(輸入盤OK)
他社との違いは輸入盤がNGか、OKかという点です。当社では輸入盤であっても買取対象となります。もちろん、国内盤のものも買取OKですよ。
【当社で買取できないもの・他社が得意とするもの】
第1回の特別記事において、値段の付け方に関する基本的な考え方は述べましたが、その中で「ちょっと前のベストセラーは市場で飽和しているため、安い値が付く」というお話をしました。
● 小説・コミック
それと同様の考え方で、小説やコミックの買取は、当社では難しくなっております。
(一部希少価値のあるものは例外。事前見積など当社のサービスについては、「第4回 安心してご利用いただくために」で改めてご説明します。)
しかし、最新の小説や全巻揃いのコミック、アニメ化された漫画作品のコミックなどの買取をむしろ歓迎しているお店もあります(上表:ネットオフさん、バリューブックスさん、ブックオフオンラインさん)。小説、コミックなどは、そういったお店にお売りいただく方がご満足いただける結果になると思われます。
● 絵本
絵本は当店では原則買取を行っておりません。
ただし、日本語で書かれたもののうち新しいもの、学習レベル別に編集され出版されている洋書の絵本などは買取可能です。
他社では「ブックオフオンライン」さんが買取を行っているようです。
【どのお店でも買取が難しいと思われるもの】
● 百科事典
また、当社では、「百科事典」は買取が出来ません。もし、お送りいただいたとしても、非常にお安い査定額となるか、廃棄となる可能性が高いです。他社についてもこれは同様のようです。
なお、同様にお問合せの多い辞典・事典につきましては、専門性の高いもの(哲学事典や心理学事典など)であれば当店では積極的に買取をさせていただいております。
● 文学全集・美術全集
当社以外のお店のサイトに明記は無いのですが、全集については当社以外のお店でも買取が難しいもののようです。当社では、実際にお問い合わせの多い文学全集や美術全集の中で、買取をお断りしている具体例をHPに記載しております。件数が多いためこちらでの掲載は控えますが、よろしければこちらからご確認ください。
● VHS・LP・LD
VHS、LP、LDは、再生機器が減っている状況などから買い手も減っており、売上が見込めないため、買取不可とされる場合が多いです。
また、8センチのシングル盤CDについても買取が難しくなっております。
以上、いかがでしたでしょうか。今回は、買取の可否について、「ジャンル」別にご紹介いたしました。次回は商品の「状態」に着目し、買取の可否について、今回と同様に、他社と比較しながらご説明できればと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございました!