2020/07/17
歯科学関連の書籍を買取いたしました
今回は歯科関連の書籍の買取となりました。当店では医学書などの専門書も積極的に買い取っております。以下に特によい査定額をおつけできたものをご紹介します。
「クラウンブリッジ補綴学第5版」
「パーフェクト歯内療法」
「図説無歯顎補綴学―理論から装着後の問題解決まで」
「よくわかる口腔インプラント学第2版」
「コンプリートデンチャーテクニック第6版」
「今さら聞けない歯科用CBCTとCTの読像法」
「Dental Start Bookこれで解決! チャレンジ総義歯」
「写真でマスターする支台歯形成の基本テクニック」
「Dental Start Bookこれで解決! 齲蝕治療・トゥースウェア」
「Dental Start Bookこれで解決! 欠損補綴とブリッジ修復」
「Dental Start Bookこれで解決! 欠損歯列の臨床診断」
「必ず上達 歯冠修復(下) (Quint kickーoff library)」
「必ず上達 歯冠修復(上) (Quint kickーoff library)」
「オーラル・インプラント・リハビリテーション・シリーズ Vol.1」
などなど。
今回はほぼ2010年以降に発行された、新しいものをお譲りいただいたことも査定額アップにつながっています。
医学書や経済書、ビジネス書などだと、どうしても技術や知識の進化によって、古いものには良いお値段をおつけできなくなることが多くなります。
しかしながら、鍼灸や漢方など東洋医学に関しては、そうとは言い切れない部分もありますので、お手持ちの医学書にどれくらいの評価額がつくのか疑問がある方は、どうぞお気軽にお尋ねください。
さて、↑のリストの中から特に気になる本を毎回一冊ピックアップしているのですが、今回はこちらの本です。
「写真でマスターする支台歯形成の基本テクニック」 2012年発行
歯科関連の本の買取ではよく見かける用語なのですが、そもそも支台歯形成って何よ?と、改めて手を止めてみました。
Quint Dental gate (歯科関連書籍の大手Quintessence社が運営)様内にて検索したところ、支台歯形成とは
「回転切削器具を用いて患歯(対象歯)を各種歯冠補綴(修復)装置に適応した形態に切削・形成する行為である。
~中略~
支台歯形成の目的は、適合性・強度・色調などの諸条件を満足しうる補綴装置の製作にあたり、必要かつ十分な歯質削除量とフィニッシュラインの連続性を有する理想的形態の支台歯を形成することである。
また、歯冠補綴(修復)装置には(1)生物学的要件、(2)機械的要件、(3)審美的要件、の3点を満足させることが基本原則であるが、そのためには支台歯形成においても同様にこの3点を満たしていなければならない。」
ということで、要するに、治療した歯を修復するために、その土台となる歯を削ったりして形成することなのですね。
その出来の如何によって、その歯のその後の調子を決めてしまうのですから、基本にして重要です。しかも、上記にあるように審美的要件も満たさなければならないのですから、地味に責任重大ですよね。
こちらの本は「写真でマスターする」とあるように、写真がたくさん掲載されています。また、図示もたくさんあり、一瞥するだけで見やすいことがわかります。その沢山ある図の中で一番驚いたのは、治療者の座る向き、患者との位置関係の図まで各形成術ごとに掲載されていることです。何冊も歯科関連の書籍をパラパラとではあるものの、見てきた中では初めてかも知れません。
また、切削道具であるタービンの持ち方動かし方など、現場に出てしまってからでは聞けないであろうことが丁寧に写真付きで説明されているのも嬉しいところ。どの位置の、どの歯を削るのにはタービンヘッドのどれが良いなどの指示もついており、至れり尽くせりですね。書籍評価も高いようですし、きっと現場や育成機関では教科書として重宝されているのでしょうね。
しかし、この道具の多さ。歯科形成も職人技の世界ですね。歯科医師さん、歯科衛生士さん、このご時世でますます大変かと思いますが、さらに尊敬致します。
今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!