2020/02/17
洋書(数学・物理学・宗教)の買取させて頂きました
今回はすべて洋書の買取となりました。内容は数学や物理学、宗教に関するものが中心でした。以下に特に良い査定額をお付けできた本をご紹介します。
「Measure Theory and Integration (Graduate Studies in Mathematics)」
「God Is Not Great: How Religion Poisons Everything」
「Topology (Classic Version) (2nd Edition) (Pearson Modern Classics for Advanced Mathematics Series)」
「Real Analysis (Classic Version) (4th Edition) (Pearson Modern Classics for Advanced Mathematics Series)」
「A Concise Introduction to Pure Mathematics, Fourth Edition (Chapman Hall/Crc Mathematics)」
「The God Delusion」「Reverse Mathematics: Proofs from the Inside Out」
「Linear Algebra (Undergraduate Texts in Mathematics)」
「The Big Picture: On the Origins of Life, Meaning, and the Universe Itself」
「An Introduction to Mathematical Reasoning: Numbers, Sets and Functions」
「Something Deeply Hidden: Quantum Worlds and the Emergence of Spacetime」
「A Course of Pure Mathematics (Cambridge Mathematical Library)」
「Intuition Pumps and Other Tools for Thinking」「Waking Up」
「Reality Is Not What It Seems: The Journey to Quantum Gravity」
「The Magic of Reality: How we know what’s really true」
などなど。
こちらの日記でもたびたびご案内してきましたが、当店では英語で書かれた書籍「等」に関しても積極的に買取を行っております。他店にてお売りいただけなかったものでも、お値段お付けできることもありますので、お気軽にご相談くださいね。
前段で書籍「等」としましたのには訳がありまして、書籍以外の、例えばCDなども当店では買取対象となっております。それが今回の気になる一点。
「The Magic of Reality: How we know what’s really true」
(2011年、オーディオブック版)
です。
全部で6枚組のCDにハードカバー版(272ページ)の内容が入っています。著者はリチャード・ドーキンスというイギリスの進化生物学者です。今回のCDではなんと、Lalla Wardという女性と共に、ご本人が朗読もされています。
リチャード・ドーキンスといえば、「利己的な遺伝子」や「神は妄想である」(原著名「The God Delusion」、上のリスト内にも入っています。)などが有名です。生物学に縁遠い者でも著作と名前は知っているのですから、科学者としては例外的なほど一般人への知名度も高い人物といえると思います。ですが、氏の著作が一般向けに書かれているとはいえ、やはりそこは専門的な内容を多く含むことから、必ずしも氏の主張を理解することは簡単ではありません。
今回ご紹介する「The Magic of Reality: How we know what’s really true」では、子どもが抱くような、宇宙はどうやって始まったのか?なぜ悪いことが起きるのか?などがドーキンス流の思想を交えながら噛み砕いて説明されています。実際に盤面再生の確認をさせていただいたときに音声を確認したのですが、読み上げのスピードも決して難しくなく、文法的にも簡潔であるため、根気さえあれば多少の英語力があれば聴けそうです。そして、ドーキンス氏のイギリス英語が格好いいです…。2004年に「イギリスの知識人100」にて首位選出された程のインテリで、しかも声も良いとか。(ちなみに、お顔も格好いいです。)まさに神はいない、いたとしても依怙贔屓が過ぎます(僻み)。
Amazonのレビューを確認したところ、ハードカバー版の支持が高かったようなのですが、それはどうやらデイヴ・マッキーン氏のイラストが満載であることによるようです。CD版ではさすがにイラストまではカバーできませんからね…。というわけで、リスニング訓練用にCD版、確認テキストとしてハードカバー版とで、ついでにイラストも楽しむという贅沢コースはいかがでしょうか?!訳を確認したくなったら、邦訳版(「ドーキンス博士が教える「世界の秘密」(2012年 早川書房)」もありますよ!
自分の子供がもう少し大きくなったら、セットでプレゼントしても良いかも、と本気で考えていたりします。
今回も良書をたくさんお譲りいただき、ありがとうございました!