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スタッフブログ 買取日記

2018/07/24

文学作品(主に洋書)を複数買取させて頂きました

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今回の買取では欧米の文学作品(洋書の原書)が多くありました。

何かの別の機会に接したことのある情報に、まったく別のところで遭遇すると、ちょっと嬉しかったりすることってありませんか?

今回の買取の中にそのような嬉しい再会がありました。それが、こちら

「41 Stories: 150th Anniversary Edition (Signet Classics)」

皆さまにとって、アメリカの小説家ときいて真っ先に思い浮かべる作家は誰でしょうか?やはりヘミングウェイでしょうか、それとも同じくノーベル文学賞受賞者の女流作家パール・バックでしょうか?私にとっては↑の短篇集を書いたオー・ヘンリーなのです。

というのも、たまたま行った旅行先で彼の一時期の住処を訪れる機会がありまして、そこから興味をもって、ちょうど彼の著作を読み始めたところだったのですね。日本ではあまり耳馴染みのない作家かも知れませんが、彼の書いた短編は比較的有名です。

不治の病にかかった女性が病室から枯れかけた葉がついた木の枝を見て、「あの葉っぱが落ちるときが私が死ぬ時なのよ…」というシチュエーション、どこかで聞いたことがありませんか?あのお話を書いたのも彼ですし、また、「賢者の贈り物」という、貧しい夫婦がお互いにクリスマスの贈り物をしようとするという、一時期保険会社か何かのCMのモチーフになったお話を書いたのも、実は彼です。その語り口は軽快で知的、いつも物語の最後にみんなが「あっ」という「オチ」を用意しているのがオー・ヘンリーのお話の醍醐味。日本語に訳されている本も沢山出版されていますので、「原書はちょっと…」という方にも是非読んでいただきたいと思う作家さんです。

今回も沢山の良書をお譲りいただき、ありがとうございました!

 

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